ザ・不参加

氷室京介氏がチャリティで全曲BOØWYの曲をやると。それは大いに結構だ、好きにやったらいいし被災された方々へ貢献となるだろう。そもそもチャリティという企画なのだし、複雑な思いも抱えつつなのかも知れない。しかし、民衆が元メンバーへの参加を望むのはいかがなものか。オレはBOØWYの再結成なんてしてほしくないし、布袋にBOØWYをやってもらいたいなんて全く思わない。布袋本人だって、この騒動にウンザリしてTwitterでも沈黙してしまっている。あれだけ頂点を極めたモンスターバンドなのだからファンも多い。再結成を望むファンの気持ちも分からないこともない。しかし、アーティストたるもの「踊らされ上手」ではいかん。自分のこれぞと思う道を突き詰めてこそなのではと思う。そしてBOØWYは23年も前に解散してメンバーそれぞれが違う道を選んでいるワケだ。そして、当たり前だがそのBOØWY祭りのライヴには参加しないだろう。それでこそ布袋寅泰だと思う。布袋寅泰はそういうアーティストだからこそ「GUITARHYTHM」を作ることができただろうし、あれだけ個性の強いギタープレイしかり、楽曲製作をしているのだと思うワケだ。先日の武道館でBOØWYの曲を多数演奏していたが、超有名曲はあまり選ばずにちょっとマイナーな曲を演奏していたのにはニヤリとしてしまった。そのひねくれ具合がやはり、布袋寅泰なんだと。それがたまらない。

まあ、バンド解散したヴォーカリストはツラいところもあるだろう。バンド解散直後にソロ活動を始めて初のソロアルバムを引っさげてツアーなんかやっちゃっても、絶対にバンド時代の曲を要求されて、その曲が一番盛り上がってしまい、ちょっとだけ悲しい思いをさせられる。バンド上がりのヴォーカリストは、とてもツラい生き物なんだよな。